先輩インタビュー
interview
先輩方の姿や終末期の患者さんから得た
「学びと経験」を大切に、次へつなげていきたい
新卒採用 3年目 Oさん
忙しい中にも雰囲気の良さを感じて入職を決めました
学生時代の実習先が当院の回復期リハビリ病棟でした。夜間の離床などナースコールも多く、看護師の業務内容も多めの忙しい印象でしたが、不思議なほど雰囲気の良さがあり、看護師さん方もとても優しく、親身になって教えていただきました。
初めての「看取り」を経験し、療養期看護の大切さを実感しました
入職後は療養病棟に配属となりました。患者さんの多くは市内や近隣地域から来られる高齢の全介助の方で、経管栄養、人工呼吸器、終末期の方も少なくありませんので、最期の時を病院で迎えられるため看取りも多い病棟です。たとえば、末期がんの患者さんの希望をどこまできくことができるのか、どういう声掛けが望ましいのか、ご家族へはどのように対応したらいいのか、最期の時はどうしたらいいのか、など先輩の姿を見てきました。
入職後まだ日が浅かった時期、私自身は「人が亡くなる」という実感がありませんでした。そんな時に経験した看取り。呼吸が苦しい末期がん患者さんに、看護師として何ができるのかが全く分かりませんでした。しかし、患者さんご自身も死が近いことを分かっておられるという状況だったこともあり、声をかけることで患者さんは安心できること、そういう時こそきちんと話を聞くこと、患者さんの気持ちに寄り添うこと、この3つが自分の気持ちにストンと落ちてきました。この経験が、大きな成長につながったと思っています。
学ぶだけではなく「育てる」ことも大事な看護師の仕事
先輩方には学ぶことばかりで、プリセプターの先輩には特にお世話になりました。とにかく優しく、落ち込んでいる時にはタイミングを見計らって声をかけていただき、時には居残って、「できないこと」を教えてくださることもありました。私も先輩から教わったこと、自学の重要性、アドバイスという形で新人さんに接するようにしています。